小さな奇跡。
隼人side
「山田さーん?」
どこないんだよ、アイツ。
「山田さーん!
みんなケータリング行ってるよー?
やま……山田さん!?」
いないなーなんて思いながら探してると、しゃがみこんでる山田さんを見つけた。
覗き込むと、すげー苦しそうにしてて…
見てすぐわかった…過呼吸だって。
とりあいず大丈夫か?って聞いたけど、話せないのか頷くだけ…
大丈夫なわけないよな?
ずっとここで苦しんでたんだよな?
なんとかしてやんなきゃ!
って思ってとりあいず、すぐ側のソファまで運んで座らせた。
「大丈夫か?
とりあいず、ゆっくり深呼吸しよ!な?」
何を話しかけても…全然治らない…
それどころか、ますます…呼吸が荒くなる。
「大丈夫。大丈夫。
俺ここにいるから。ゆっくり深呼吸しよ!な?」
声をかけて。背中をさすってやる事しかできなかった…
少し落ち着いたかな?
よかった…と肩を撫で下ろした。
「大丈夫か?
少し落ち着いたか?」
コクン(頷
「なんかあった?
なんか考え込んでたな?あんまり悩むとそうやって苦しくなるんだぞ!」
「はぃ…すみません…」
「ん?
別に怒ってねーよ?
俺だってはじめの頃はNGだらけ!
すげー怒られてきたし…
でも、そうやって怒られてきたから…だから、今の俺がいる。俺だって初めから完璧だったわけじゃないよ?」
「すみません…
でも…桐山…桐山隼人くんは、はじめから素敵な人だった!あたしみたいに…あたしみたいに……こんなに失敗しなかった…完璧だったじゃないですか…。」
「へ?
そーやって、思ってくれてたんだ…
嬉しいな?でもテレビで見てる完璧な俺と撮影中の俺なんて全然違うよ?
山田さんが知らないだけで昨日NGいっぱい出したからね?昨日監督に怒鳴られたからね?」
知らなかった…
ファンのみんな…テレビを見てくれてるみんなは…画面の向こうで見てるみんなは、完璧だと思ってくれてたんだ。
嬉しいけど、俺だってはじめから完璧だったわけじゃない。
「山田さーん?」
どこないんだよ、アイツ。
「山田さーん!
みんなケータリング行ってるよー?
やま……山田さん!?」
いないなーなんて思いながら探してると、しゃがみこんでる山田さんを見つけた。
覗き込むと、すげー苦しそうにしてて…
見てすぐわかった…過呼吸だって。
とりあいず大丈夫か?って聞いたけど、話せないのか頷くだけ…
大丈夫なわけないよな?
ずっとここで苦しんでたんだよな?
なんとかしてやんなきゃ!
って思ってとりあいず、すぐ側のソファまで運んで座らせた。
「大丈夫か?
とりあいず、ゆっくり深呼吸しよ!な?」
何を話しかけても…全然治らない…
それどころか、ますます…呼吸が荒くなる。
「大丈夫。大丈夫。
俺ここにいるから。ゆっくり深呼吸しよ!な?」
声をかけて。背中をさすってやる事しかできなかった…
少し落ち着いたかな?
よかった…と肩を撫で下ろした。
「大丈夫か?
少し落ち着いたか?」
コクン(頷
「なんかあった?
なんか考え込んでたな?あんまり悩むとそうやって苦しくなるんだぞ!」
「はぃ…すみません…」
「ん?
別に怒ってねーよ?
俺だってはじめの頃はNGだらけ!
すげー怒られてきたし…
でも、そうやって怒られてきたから…だから、今の俺がいる。俺だって初めから完璧だったわけじゃないよ?」
「すみません…
でも…桐山…桐山隼人くんは、はじめから素敵な人だった!あたしみたいに…あたしみたいに……こんなに失敗しなかった…完璧だったじゃないですか…。」
「へ?
そーやって、思ってくれてたんだ…
嬉しいな?でもテレビで見てる完璧な俺と撮影中の俺なんて全然違うよ?
山田さんが知らないだけで昨日NGいっぱい出したからね?昨日監督に怒鳴られたからね?」
知らなかった…
ファンのみんな…テレビを見てくれてるみんなは…画面の向こうで見てるみんなは、完璧だと思ってくれてたんだ。
嬉しいけど、俺だってはじめから完璧だったわけじゃない。