小さな奇跡。






「あたし、
女優だけでなく隼人くんみたいに歌やダンス演技に声優なんでもできる人になりたいんです。あたしをテレビをとうして見てもらって、元気もらったよ!とか勇気もらったよ!とか、人を笑顔にできたらいいなって、思ってます!」



「まぁ、分からんでもない!
でもそれは、なかなか難しい道のりだよ?」



「そんなこと分かってます!
あたしその後すぐ、今の事務所に入ってずっとレッスン積んできました!オーディション落ちてばっかりだけど……
この前エキストラとしてワンシーンだけだけど……セリフももらえてやっと夢のステージに立てたんです!
大きすぎるし、夢すぎる夢なのわかってます!でも、あたしは隼人くんから笑顔でいることとか、当たり前のことが当たり前じゃないこととか、たくさん教えてもらいました!だから、次はあたしがみんなに教えるんです!伝えるんです!」


「そこまで、思ってるなら頑張れ!
としか先生からは言えないかな?」


「すみません…熱く語ってしまって…」


「いや。
山田は将来のことちゃんと考えてるよ!
ほかの誰よりも!
卒業までまだ時間はある!それまでに山田が売れるかもしれん!売れないかもしれない…だから、ゆっくり考えればいい!」


「はい!」






学校の先生なんて成績しか見てないと思ってた。
どうせ反対するんだ…
就職しなさいとか、進学しなさいとか文句言われると思ってた…



でも違った、
みんながあたしを応援してくれてる。


最後までやってみなきゃ分からない!





今日も学校が終わったらオーディション!



足跡残せるまで頑張ろう!

そう思えたんだ!


















「ありがとう…」


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