小さな奇跡。
「失礼します、何か用で……
は?なんで愛菜さんがいるの?なんで?なんで?」
「あー!来たか、来たか!
今すぐ早退して帰りなさい!」
「はい?
あの、説明お願いします!」
「すみません…校長先生ありがとうございました!」
「マジであたし頭おかしくなったの?」
「正常です!とりあいず車で話すね!」
なーんて言われて。
車の中。
「単刀直入に言うね?
ドラマの主演が決定しましたー!」
「ぇ?夢……じゃないよ……ね?」
「現実です!
それも半年前にドラマのエキストラしたの覚えてる?」
「覚えてるもなにも初めての仕事ですから!覚えてますよ!」
「あの監督さんがね?
凛ちゃんを褒めてて、また一緒にお仕事したいって言ってくれてね?恋愛ストーリーなんだって!」
「恋愛…
まってまって!前のは、たまたま隼人くんがリードしてくれたから上手くいっただけで、ひ……あたしが恋愛ものなんで無理ですよ!」
「まぁ、監督と相手役の人社長とちゃんと話してからの事だから。今から、行くしちゃんと話して決めなさい!
最後答えを出すのはあなたよ!
大物になるチャンス手にするか、しないか。」
あたしの夢すぐそこまで来てる…
これをものにするかしないか…
あたしの一言できまる。
お仕事はしたい。
けど、また迷惑をかけるかもしれない…
でも、やってみたい。