小さな奇跡。
隼人side



演技に対してすげー真面目な凛。


ガチで死んじゃうんじゃないかと思うくらいに真剣に取り組んでた。




マジでこんなこと起きるなんて思ってなかった…。






「じゃぁ、いくよ!」



「お願いします!」








紗羅 『じゃぁね!移動教室遅れちゃう!』


颯汰 『あぁ。じゃぁな?
気をつけて帰れよ!』


紗羅 『分かってるって!
じゃぁねー!………っ!』


颯汰 『っ!あぶねぇ…。
おぃ!大丈夫か?やっぱり…。』


紗羅 『……だぃ…だぃ……じょ……ぶ…だ…から……。』


颯汰 『大丈夫じゃねぇーだろ!』


紗羅 『……。』


颯汰 『おい!紗羅?!紗羅!!おい!』

ん?
おい!まてよ?

颯汰 『俺こいつ保健室連れていってくる!なんか言われたら保健室って言っといてくれ!』








「カーーット!」




「OK!さすが二人!」



「おい!凛?大丈夫か?」


「ぅん…大丈夫…ありがとう…。」



いや、練習よりもガチの方で顔色が悪い……。


監督も察したようで…。




「一旦休憩入れようか?」


なんて言って休憩になった。



「お前ほんとに大丈夫か?」


「大丈夫…だよ…。」


いや、大丈夫じゃない…。




初めてあったあの日と同じだ……。


「愛菜さん!
ブランケットありますか?」



「え?あ!持ってくるねー!」



カラ元気だったみたいだな…。




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