小さな奇跡。



「無理するなよ…」


「……。」


「初めて一緒に仕事した日も言ったろ?」


「……(コクンッ」


「頑張りすぎるな、頑張りすぎると空回りするだけ。」


「……(コクンッ」



何かあるんじゃないかって、今日1日こいつのことばかり考えてた…。



でも、助けてやれなかった…。


「何かあるならちゃんと頼れ!
一人で悩んでも解決なんてできないぞ!」


今まで苦しそうにしながら頷いてた凛が俺の方を見た。


「ぅん……ありがとう…ございます。
でも…大丈夫ですから。」



小さく震えながら言った「大丈夫」が…
俺の心の奥に刺さった…。


「本当か?
でも、無理はするなよ?」


今追い詰めても意味が無いそう思った…。







俺が


必ず楽にしてやるからな?




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