小さな奇跡。



『えー。』

『なんだよ!早く言えよ!』

『凛の団扇…』

『ぇ?』

『Dream Smileは7人でドリスマなわけで…
1人でもかけたらドリスマじゃないと俺は思ってる。
確かにこんな男ばかりのアイドルに女が2人いきなり現れたら混乱する気持ちもわからなく無いでも、だからって死ねとか消えろとか辞めろとか悪口言うのはおかしくないか?
俺は近くにいるからわかるだけかも知らねぇ…けど…こいつは毎日毎日夜遅くまで残って練習してるし…どれだけ辛くても弱音なんてはかねぇで頑張ってる…それなのに表面ばかり見て悪口言うやつは…ファンだと思わないんで…以上。』


『まぁ…まあ
確かにそれはあるね?
凛ちゃんね毎日頑張ってるから少しは認めてあげて欲しいな?』


このあと隼人くんがあたしに
「大丈夫だから」っていって頭をポンポンするんだけど…







『大丈夫…俺がいるから
なんかあったらすぐ言えよ?
最近頑張りすぎだ…』
耳元でそういった…






まさかだった…
あたしの演技にみんなが騙されてくれてるそう思っていたのに…




バレてるのかな?
そう思うしかなかった…

嬉しさと悔しさといろんな感情が混ざりあって泣いてしまった…



なのにいつになってもカットの言葉はかからず…



何故か隼人くんも…



『大丈夫…』

そう言って抱きしめてくれた



その瞬間!



「カーーーーット!」





何が起こったか分からなかった…





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