小さな奇跡。
隼人side


このクソ女!
何が「あたしなら」だよ!


こんなやつの彼氏になるくらいなら死んだ方がマシだ…


言いたい放題言いやがってそろそろブチギレる…



ヤバい…そう思った時…



腕が重くなった



「おい!凛落ち着け!
大丈夫、大丈夫だから!俺はここにいるから!な?ゆっくりゆっくり深呼吸しろ!」


言ったじゃないか!
だから忠告したはずだったのに…




俺は昔からお前を知ってる…俺の初恋の相手…。


今の状況でなんとなく…こいつが苦しんでること


それは目の前にいるこのクソ女のせいだってことがなんとなく分かった…



気づくのが遅かったのかもしれない…


もっと…もっと早く気づいてやればよかった…





ごめん…凛…



これからは絶対守ってやるからな…?





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