愛を乞う
家政婦始めます

私は鈴木雪。
23歳。私には親がいない。産まれた時から。
孤児院育ち。でも、大好きな妹のような子がいる。安藤奈緒。2つ年下の可愛い女の子。
今は孤児院を出て安いアパートで二人で暮らしている。
孤児院は高校を卒業したら出なきゃいけない。
親のいない私は孤児院を出て、このアパートに引っ越した。仕事は所謂フリーター。
高卒の私には定職に就くことができなかったので、仕方なく。
2年後、奈緒と一緒に暮らし始めた。
奈緒もフリーター。貧しいながらも楽しく暮らしている。

最近、思う。このままではいけない!
今はまだ、若いから、仕事はあるが、年齢を重ねると仕事がなくなるのは目に見えていた。
実際、バイト先の年上の人は次々に解雇され、若いバイトが入ってくる。

奈緒には幸せになって欲しいから、いい人がいれば結婚して私達にはなかった暖かい家庭を築いて欲しい。豪華でなくてもいいから、結婚式で綺麗なドレスを着て、幸せに微笑む奈緒にはなって欲しい。
私は就職先を探すことにした。
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