愛を乞う
履歴書をたくさん書いて、たくさんの会社に応募したが、高卒で、フリーターの私には面接にも引っかからない。
「どうしよう…。このままお仕事見つからないかも。」
就職情報誌を何気なくみていたら、【家政婦さんになりませんか?】
という案内が目に付いた。
これだ!と思った。
私は人のお世話か大好き。どちらかというと姉御肌でなんやかんやと人の世話を焼いてしまう。時に、出しゃばり時に言われる程。
私はその案内の会社に早速電話してみた。
「ありがとうございます。明日にでも、会社の方にいらして下さい。
その時に色々ご説明させていただきます。」
とのお返事。
明日、伺うことにして電話を切った。
奈緒に報告する。
「奈緒、私、家政婦さんになろうと思うの。明日、話を聞いてくるね。」
奈緒は
「そうなの?雪はお世話好きだから、合ってるかもね。頑張って!私も考えなきゃね。」
とのふんわりと笑う。
奈緒、可愛い。
久しぶりに落ち着いて眠れる。