世界一愛して
彼女と出会ったのは4年前

「これ落としましたよ」

振り返ると同じクラスの、同じクラスの誰だっけ

「ありがとうございます」

同じクラスとは分かるけど名前を覚えてない

落としたペンを受け取ろうとする

「ふーん、決めた今日から友だちね」

「え?は!?」

突然なにを言い出すんだこの女

「驚いた顔してるね、ふふ。前々から気になっていたのどんな人なのかなって」

こんな地味なやつを彼女のような明るくて人付き合いの良さそうな人とも関われない

「まぁ勝ってに思ってれば」

「つれないなぁ」

当たり前だ

心の中でそう思った

そのあとさっさと去ってしまった彼女

まぁだからなんだもいうのか
< 2 / 7 >

この作品をシェア

pagetop