世界一愛して
その日はそれで解散となった

それから2日間はなにもなかった

週末の金曜日

「日曜日は暇ですか?」

後ろに手を組んだ彼女が話しかけてきた

「暇っちゃ暇だねやることと言えば新しく本を買いに行こうと思うくらいかな、という訳で暇ではない」

頬を膨らませている

「暇じゃん!暇だね!私の買い物に付き合ってよ」

さて、どうしたらそうなったのだろうか

噂話では彼女はかなりモテる

それなりに買い物に付き合ってくれる異性もいるはずだ

「日曜日11時に学校近くの駅前ね」

「勝手に決めるのはやめてくれるかな」

「大丈夫、君は必ず来てくれるよ」

なんの確信があるのだろうか

根拠のない確信は嫌いだ


「ではまた日曜日に」

手を振ってさっていく

長い髪の毛がさらさらと揺らしながら


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