溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
不安な日々の始まり
彼の忙しさが少し緩み、夕食を共にできるようになったその日。
大成さんは帰ってきてから極端に口数が少なく、体調が悪いのかと心配したほどだった。
しかし、額を触ってみても熱はないし「大丈夫」の一点張りだ。
夕食のあと、ピアノが聞きたいというので数曲奏でたものの、演奏が終わっても彼の硬い表情は緩まない。
仕事がうまくいってないのかな……。
そんな予感がしたものの、彼が言わないということは、聞いてほしくないということかもしれないと黙っておいた。
その晩は、ベッドに入ると彼が求めてきた。
最近は疲れているのか、私を抱きしめて眠るだけのことが多かったけど、彼はまるで壊れものを扱うかのように優しく丁寧に抱いてくれた。
「澪」
私に何度もキスを落とす彼は、切なげな声で私の名を口にする。
「……はい」
「愛してる。お前だけを、愛してる」
「大成さん……」
大成さんは帰ってきてから極端に口数が少なく、体調が悪いのかと心配したほどだった。
しかし、額を触ってみても熱はないし「大丈夫」の一点張りだ。
夕食のあと、ピアノが聞きたいというので数曲奏でたものの、演奏が終わっても彼の硬い表情は緩まない。
仕事がうまくいってないのかな……。
そんな予感がしたものの、彼が言わないということは、聞いてほしくないということかもしれないと黙っておいた。
その晩は、ベッドに入ると彼が求めてきた。
最近は疲れているのか、私を抱きしめて眠るだけのことが多かったけど、彼はまるで壊れものを扱うかのように優しく丁寧に抱いてくれた。
「澪」
私に何度もキスを落とす彼は、切なげな声で私の名を口にする。
「……はい」
「愛してる。お前だけを、愛してる」
「大成さん……」