溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
「ちょっと、なに?」
なにかもめているような声がしたので浴室から顔を出すと、そこには中野さんがいた。
「西條さん!」
「中野さん、どうされました?」
どうしてここに?
彼はつかつかと私のところに歩み寄ってくる。
「お友達のハウスキーパーの方が、西條さんに妙な指名があったと連絡をくださいまして」
百花だ。
たしかに妙な指名だった。
普通は指名なんてないし、今回は私ひとりでという条件まで付いていたのだ。
私が唖然としていると、彼は千代子さんの方に向き直り、再び口を開く。
「大成さんは西條さんに接触しないというあなたとの約束を守られています。それなのにあなたは、こんなふうに西條さんを呼び出したりして……」
中野さんの言葉に驚愕した。
だから、あれから一度も連絡がなかったの?
「あら、私は掃除を頼んだだけよ」
「担当が違いますよね」
中野さんが私に念押しするように尋ねるので、正直にうなずいた。
なにかもめているような声がしたので浴室から顔を出すと、そこには中野さんがいた。
「西條さん!」
「中野さん、どうされました?」
どうしてここに?
彼はつかつかと私のところに歩み寄ってくる。
「お友達のハウスキーパーの方が、西條さんに妙な指名があったと連絡をくださいまして」
百花だ。
たしかに妙な指名だった。
普通は指名なんてないし、今回は私ひとりでという条件まで付いていたのだ。
私が唖然としていると、彼は千代子さんの方に向き直り、再び口を開く。
「大成さんは西條さんに接触しないというあなたとの約束を守られています。それなのにあなたは、こんなふうに西條さんを呼び出したりして……」
中野さんの言葉に驚愕した。
だから、あれから一度も連絡がなかったの?
「あら、私は掃除を頼んだだけよ」
「担当が違いますよね」
中野さんが私に念押しするように尋ねるので、正直にうなずいた。