溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
自業自得、だったのかもしれない。
だけど、少し気の毒な気もする。
「それで、そのイライラが俺たちに向いた。自分は幸せになれないのに、どうしてあなたたちだけ?って。だから幹部の前で謝罪なんて無茶な要求をして困らせたかったんだと思う」
千代子さんのいらだちがわからないではない。
けれども、私たちにはどうすることもできない。
「大成さんはそれで?」
「東横に行ってきた。澪を守れるのなら、なんでもする」
その瞬間、胸が張り裂けそうに痛む。
彼がそこまでする必要なんてなかったのに。
そもそも幹部は婚約に関係がない。完全に私のせいだ。
「ごめんなさい」
「いや。澪が謝ることはひとつもない。謝るのは俺のほうだ。それで澪を守った気でいた。情けないよ」
私は何度も首を横に振る。
大成さんは私のために、とばっちりのような謝罪までしてくれたのだ。
十分守ってもらえた。
だけど、少し気の毒な気もする。
「それで、そのイライラが俺たちに向いた。自分は幸せになれないのに、どうしてあなたたちだけ?って。だから幹部の前で謝罪なんて無茶な要求をして困らせたかったんだと思う」
千代子さんのいらだちがわからないではない。
けれども、私たちにはどうすることもできない。
「大成さんはそれで?」
「東横に行ってきた。澪を守れるのなら、なんでもする」
その瞬間、胸が張り裂けそうに痛む。
彼がそこまでする必要なんてなかったのに。
そもそも幹部は婚約に関係がない。完全に私のせいだ。
「ごめんなさい」
「いや。澪が謝ることはひとつもない。謝るのは俺のほうだ。それで澪を守った気でいた。情けないよ」
私は何度も首を横に振る。
大成さんは私のために、とばっちりのような謝罪までしてくれたのだ。
十分守ってもらえた。