溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
「澪、お前を抱いてるのは、誰?」

「……大成さん」

「俺が、世界で一番好きなのは?」

「わた、し?」


彼は私の額に額をコツンと当てる。


「正解。澪、絶対に幸せにする」

「……大成さん、好き」


世間から見れば、生まれながらにして“社長の息子”という地位を持つ彼は、うらやましい対象かもしれない。
だけど、それ以上の孤独や重圧と、常に戦わなければならなかった。

しかし努力家の彼なら、そんなことははねのけ、結果を出すはずだ。


「ずっと、俺の隣にいてくれ」

「……はい。あぁ……っ」


私を強く抱き寄せた彼は、激しく腰を打ち付け、やがて果てた。

幸せの温もりを少しも逃すまいとくっつくと、彼は肩で息をしながら私を強い力で抱きしめる。


「ごめんな。澪が色っぽすぎるから、激しくなった」

「私のせい!?」

「あはは」


彼は体を揺らして笑う。


「俺、これからアルカンシエルの未来を背負うために、必死に頑張るつもりだ。澪には、寂し——」
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