溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
「寂しくなんかないです」


大成さんの言葉をさえぎると、彼は目を見開く。


「私、輝いている大成さんが大好きなんです。だから、大丈夫」


私が言うと、彼はうれしそうに微笑んでいる。
そして、ふと真剣な表情になり私を見つめる。

絡まり合った視線は、もつれた糸のように解けることはない。


「澪がいればなにも怖くない。ホント、最高の女、だな」

「私、が?」

「そう。俺の運命の女神」


少しだけ口角を上げる彼は、私の鎖骨あたりを強く吸い上げた。


「あっ」


吸われた部分に目をやると、少しだけ赤くなっている。


「しばらく取れないから」

「ちょっと!」


前につけられたときより、見えそうな場所だ。
これじゃあしばらく襟ぐりの開いた服は着られない。


「大丈夫だよ。虫に刺されたとでも言っておけば」

「バレますって!」


特に百花はこういうことに敏感なんだから。
私が焦っていると彼はクククと笑っている。
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