なんでもない、小さなこと
みんなに連絡を入れ終わると、ちょうど下りる駅になる。
ええと、定期定期っと。
外はすっかり薄暗い。
帰り道の電車に揺られる時間が好きだ。
茜色の大きな夕日が沈んでいくのが好きだ。
たまの寄り道が好きだ。
みんなと連絡するのが好きだ。
母は大抵一番早く帰ってるから、一番早く連絡する。
父は大抵職場だから、返事が来るのをのんびり待つ。
姉は大抵私より早いけど行き違うと大変だから、今どこ? から聞く。
弟は大抵すごく返信が早いから、私も負けじと早く打つ。
ほんの少しの時間だけど。
たくさん言葉を交わすわけじゃないけど。
何か特別なことを言うわけでもないけど。
私は電車の中で、電話じゃなくて、スタンプじゃなくて、文字を打つのが好きだ。
ええと、定期定期っと。
外はすっかり薄暗い。
帰り道の電車に揺られる時間が好きだ。
茜色の大きな夕日が沈んでいくのが好きだ。
たまの寄り道が好きだ。
みんなと連絡するのが好きだ。
母は大抵一番早く帰ってるから、一番早く連絡する。
父は大抵職場だから、返事が来るのをのんびり待つ。
姉は大抵私より早いけど行き違うと大変だから、今どこ? から聞く。
弟は大抵すごく返信が早いから、私も負けじと早く打つ。
ほんの少しの時間だけど。
たくさん言葉を交わすわけじゃないけど。
何か特別なことを言うわけでもないけど。
私は電車の中で、電話じゃなくて、スタンプじゃなくて、文字を打つのが好きだ。