☆stay with me☆
「あ、お母さん買い物
しなきゃいけないんだった!
星也、先帰ってて」


お母さんはスーパーの方へと足を向ける


「うん」


「じゃあね、にぃなちゃん!
これからも星也をよろしくね」

そう言って星也のお母さんは
手を振りながら去って行った



「………」



「………」



星也と無言で家までの道を歩く



「ごめんね……」



沈黙を破ったのはあたしだった



「何が?」



「星也、別に悪くないのに
怒られて……」



「俺、あいつ殴ったし」



「でもあんなことがなかったら
そんなことしなかったじゃん」



「はぁ……お前さ、
何でも自分が悪いと思う癖やめろ」



「え?」


「お前は何も悪くねーじゃん」



「でもっ!!」



「順番来たから教えてやってさ
お前のどこが悪いんだよ
勝手に勘違いして鉛筆刺した
あいつが悪いんだよ」



「うん…」



「お前を責めた奴なんか
誰もいなかっただろ?」



「うん…」



「お前は悪くない。
俺が苛ついて勝手に殴っただけだ」



「んー」


「だから気にすんな!」


「ありがとう」


「手、大丈夫か?」



「あ、……うん」



「そっか、よかったな」



棟に着き星也は自分の階へと去って行った
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