☆stay with me☆
あたしたちは時間を忘れて楽しんだ


ゲームをしたりお喋りしたり
美味しいごはんもご馳走になった



凄く幸せな時間だった



星也の家族は温かくて羨ましいと思った



あたしもこの家庭の子なら
よかったのにって……


〝ピーンポーン〟



家の中に響くチャイム



「はーい」



星也のママは玄関の扉を開けた




そこにいたのはーーーー





あたしの母親だった



時計を見ると17時40分で
門限は17時だった




「あのにぃなが、いつもお世話になってます
こんなに遅い時間まですみません」



母親は外の顔を見せ星也のママに挨拶する




「いえいえ、こちらこそ
6時になったら家まで送ろうと
思ってたんですょ。」




「そうですか、にぃな帰るよ!」



母親はあたしの腕を掴んだ



その力は強く握られている人にしか
分からないだろうが明らかに
怒りがこもっている







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