☆stay with me☆
しばらくして目の前に車が停まった
咲が車の窓から顔を覗かせ
「乗って!」そう言ったので
車に飛び乗った
綾南病院に着くまでの間
車の中で誰も話すことなく無言だった
綾南病院に着くと
咲はあたしの腕を掴んで走った
そしてある部屋の扉の前で
星也たち家族と1人の男の子が立っていた
みんな目が赤かった
「咲、にぃなちゃん…
待ってたょ。会ってあげて」
咲は星也ママの後に続いた
星也ママは扉を開けて
あたしが来ないことに気づいた
「にぃなちゃん?」
その扉の向こうに行ってはいけない気がした
だってーーー
そこにいるのはーーー?
胸騒ぎがした理由がある気がしたの
「にぃな、行こう」
星也はあたしの背中を優しく押しながら
一緒に入ってくれた
ベッドに横たわる見慣れた人ーー
目を瞑っていてあたしたちの声に
反応もしない
「しん….いち…お兄ちゃん…?」
あたしはそのベッドにゆっくりと近づいた
見違えるはずがない
あたしが大好きなーーー
あたしの愛しいーーー
たった1人のお兄ちゃんーーー
「新一お兄ちゃん?どうしたの?」
少し腕に触れてみた
人の体温を感じなくて冷たい
「星也…?何で冷たいの?」
星也は俯いていて表情を読み取れない
「ねぇ、星也!新一お兄ちゃん
動かないの何で?」
「にぃなちゃん…新一はね、
バイクの事故で….死んだの」
星也のママの言葉が何度も
リピートされる
《バイクの事故で…》
《死んだの》
ーーー
死んだ?
新一お兄ちゃんが?
確かにね、新一お兄ちゃんの顔や体は
いつもより傷だらけで
血の跡もいっぱいあるよ?
でもーーー
死んだなんて冗談ーーー
「星也ママ…?
何でそんな嘘つくの?」
だってーー
今日の朝いつも通りに途中まで
新一お兄ちゃんと一緒だった
寒いのにマフラーを忘れたあたしに
自分の黒いマフラーを巻いてくれた
咲が車の窓から顔を覗かせ
「乗って!」そう言ったので
車に飛び乗った
綾南病院に着くまでの間
車の中で誰も話すことなく無言だった
綾南病院に着くと
咲はあたしの腕を掴んで走った
そしてある部屋の扉の前で
星也たち家族と1人の男の子が立っていた
みんな目が赤かった
「咲、にぃなちゃん…
待ってたょ。会ってあげて」
咲は星也ママの後に続いた
星也ママは扉を開けて
あたしが来ないことに気づいた
「にぃなちゃん?」
その扉の向こうに行ってはいけない気がした
だってーーー
そこにいるのはーーー?
胸騒ぎがした理由がある気がしたの
「にぃな、行こう」
星也はあたしの背中を優しく押しながら
一緒に入ってくれた
ベッドに横たわる見慣れた人ーー
目を瞑っていてあたしたちの声に
反応もしない
「しん….いち…お兄ちゃん…?」
あたしはそのベッドにゆっくりと近づいた
見違えるはずがない
あたしが大好きなーーー
あたしの愛しいーーー
たった1人のお兄ちゃんーーー
「新一お兄ちゃん?どうしたの?」
少し腕に触れてみた
人の体温を感じなくて冷たい
「星也…?何で冷たいの?」
星也は俯いていて表情を読み取れない
「ねぇ、星也!新一お兄ちゃん
動かないの何で?」
「にぃなちゃん…新一はね、
バイクの事故で….死んだの」
星也のママの言葉が何度も
リピートされる
《バイクの事故で…》
《死んだの》
ーーー
死んだ?
新一お兄ちゃんが?
確かにね、新一お兄ちゃんの顔や体は
いつもより傷だらけで
血の跡もいっぱいあるよ?
でもーーー
死んだなんて冗談ーーー
「星也ママ…?
何でそんな嘘つくの?」
だってーー
今日の朝いつも通りに途中まで
新一お兄ちゃんと一緒だった
寒いのにマフラーを忘れたあたしに
自分の黒いマフラーを巻いてくれた