日向 HIMUKA
本当に幸せそうだった。
そして、
いつも一人でいると話していた時の
悲しそうな顔を。
「食べるものを用意するとか、
家の中をきちんとしておくとか、
そんなことじゃないと思います。
ミカが欲しいのは」
「子供に何がわかるの」
「子供だからわかるんだ。
うまく言えないけど、
あの時、おじさんとおばさんと歩いてた時のミカの顔、
気付かなかったんですか」
「どれだかしっかりしているように見えても、
この子はまだ子供なんだよ」
おじいちゃんの口調は優しく、
決しておばさんを責めている風じゃなかった。
でも、おばさんは、
この場の雰囲気から、
自分が悪者扱いされていると思ったらしい。
かみつくきそうな顔をして
おじいちゃんに食ってかかった。
そして、
いつも一人でいると話していた時の
悲しそうな顔を。
「食べるものを用意するとか、
家の中をきちんとしておくとか、
そんなことじゃないと思います。
ミカが欲しいのは」
「子供に何がわかるの」
「子供だからわかるんだ。
うまく言えないけど、
あの時、おじさんとおばさんと歩いてた時のミカの顔、
気付かなかったんですか」
「どれだかしっかりしているように見えても、
この子はまだ子供なんだよ」
おじいちゃんの口調は優しく、
決しておばさんを責めている風じゃなかった。
でも、おばさんは、
この場の雰囲気から、
自分が悪者扱いされていると思ったらしい。
かみつくきそうな顔をして
おじいちゃんに食ってかかった。