日向 HIMUKA
ミカの憂鬱
次の日。
やけに朝早く目覚めてしまったぼくは、
近くのコンビニにおつかいに行かされた。
母さんは、目覚めてもなお布団にしがみつくぼくを、
容赦なくたたき起こしておいたてる。
食パンを買ってこいってさ。
まったく、休みの日ぐらいもっとゆっくりさせてくれとか、
たまにはもっと豪華なパンを食べさせろ
とかいったぼく苦情は、いつものごとくあっさり無視。
おまけに、目玉焼きができるまでに帰って来いという
無茶な要求のせいで、
寝癖が踊る髪をなおす間もなく、
ぼくは店へとびこんだ。
こんな無残な姿を同級生には見られたくない。
とくにミカには。
すばやく5枚切りで170円、
といういつものやつをカゴに放りこんで
レジへ向かおうとした時、
ぼくは、はたと足を止めた。
やけに朝早く目覚めてしまったぼくは、
近くのコンビニにおつかいに行かされた。
母さんは、目覚めてもなお布団にしがみつくぼくを、
容赦なくたたき起こしておいたてる。
食パンを買ってこいってさ。
まったく、休みの日ぐらいもっとゆっくりさせてくれとか、
たまにはもっと豪華なパンを食べさせろ
とかいったぼく苦情は、いつものごとくあっさり無視。
おまけに、目玉焼きができるまでに帰って来いという
無茶な要求のせいで、
寝癖が踊る髪をなおす間もなく、
ぼくは店へとびこんだ。
こんな無残な姿を同級生には見られたくない。
とくにミカには。
すばやく5枚切りで170円、
といういつものやつをカゴに放りこんで
レジへ向かおうとした時、
ぼくは、はたと足を止めた。