あたしはモデル。【完】
「んな顔すんなよ…」
ふわっと、頭に何かが乗った。
「俺だってさ」
それが拓夢の手だと気付くのに、少し時間がかかった。
「すげぇ、さみしい」
そして拓夢は私の頭を軽く撫でてから、スタッフ達のところに行った。
私…
さみしいって、顔に出てた?
でも、今はそんな事よりも
拓夢が触れた頭が熱い。
私、どうしちゃったの?
本当に、変だ。
胸の辺りが、何故かドキドキしたり。でも急に苦しくなったり。