あたしはモデル。【完】
メモをぐっと握る。
そしてまた、カーディガンのポケットにしまった。
しばらくカーディガンに顔を伏せている私を不審に思ったのか、拓夢が近付いてくるのがわかる。
地面に蹲っている私に合わせてか、拓夢も地面に座った。
「なぁ」
「…っ」
「え?泣いてる!?」
わ、バレちゃった…
「…泣いてないです」
「俺が、今日の朝、屋上でひどいこと言ったからか!?
それともさっき尻餅つかせたからか!?
悪かった、ごめん。
謝るから泣くな?」
勘違いして謝る拓夢に、また泣いてしまった。