あたしはモデル。【完】
受験生の私は塾に通っていて、帰りはいつもなら友達と一緒だった。
けどその日、友達は偶然休みで。
私は夜遅くひとりで家に帰っていた。
人通りの少ない道。
ふと背後に違和感を感じた。
耳を澄ませると
コツコツコツ
と私の足音に重なる…
カツカツカツ
不気味な足音。
っ、間違いない
誰かにつけられてる…!
私が駆け足になると、相手も駆け足になる。
そしてだんだんと足音が近付くにつれ、恐怖を感じた私はついに全力で走り出した。