あたしはモデル。【完】
私の叫び声を聞いて、家から飛び出して私のところに駆けつけてきてくれたお兄ちゃん。
そして私の腕を掴む人物を勢いよく殴り付けた。
地面に倒れる男。
ピクリともしない。
『……っ、桜大丈夫か!?とりあえず、こいつを警察に!』
『う、うん』
た、助かった…
素直に私はそう思った。
――でも
助かったのは、
私だけだった
『うわぁぁあぁあ!!!』
油断してたんだ。
いきなり立ち上がった男の叫び声が響いて
ドンッ……