あたしはモデル。【完】
「ん……?」
目が覚めると、見慣れない部屋
…ではなく、拓夢の部屋にいた。
え!?
昨日、いつのまに寝てしまったんだろうか…
はっきりしない記憶を呼び覚ましていると、ふと腕に感じる温もり
ゆっくり顔を上げて、驚いた。
「た、拓夢…」
…な……
なぜ拓夢とベッドの中に!!?
「拓夢?拓夢!?」
拓夢は、気持ち良さそうに寝息をたてていた。
ベッドから抜け出そうとしたが、腰にがっちりと腕が回っていて、動けない。
仕方なく、その場でじっとする。
まつ毛、長いなあ
本当、整った顔だよね。