あたしはモデル。【完】
「く、口聞かないのは勘弁!
ごめん桜!」
「……。」
拗ねたように黙り込む私を、拓夢は優しく見つめてきた。
「許してよ、桜」
「……うん」
私は、拓夢の甘い笑みに弱い。
しばらく私の頭を撫でてから、拓夢は言った。
「桜昨日、あの後すぐに寝たから言えなかったけど、ちゃんと言おうと思って。」
「…?なに?」
「俺は、山本桜も、峰山桜も好きだ。
桜の全部が好きだよ。
俺と、付き合ってください。」