あたしはモデル。【完】


また、来るね。



そう見えない3人に笑いかけた。


「拓夢、みんなに何て言ったの?」


「ん?…内緒。」


「けち」


「けちじゃねぇし」



再び繋いだ手が、温かかった。



「拓夢、お昼ごはん食べようよ」


「おう。」


「鍋が食べたいな」


「いや、ラーメンだろ」


「鍋でしょ」


「いや、ラーメンだろ」


「じゃあ、間を取ってうどんね」


「待て。どこからうどんが出てきた。」





こんな、何気ない会話が大好き。





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