あたしはモデル。【完】
―そして数日後
私は学校に来ていた。
席に座っているだけなのに、周りからの視線がものすごく痛い。
すると、いきなりキャーッと言う女の子達の歓声が聞こえてきたと同時に、後ろから声がした。
「桜、おはよ」
「拓夢…」
私のクラスは、ざわざわと騒ぎだす。
それを気にすることもなく、拓夢は言葉を続けた。
「桜が制服着てるのって、新鮮だな。」
「うん。なんか、この姿で制服着てることに違和感…」
そう。
マスコミに年齢を偽っていたことを公表した私は、峰山桜の姿で学校に通うことにした。
まぁ、名前は山本桜なんだけど。