あたしはモデル。【完】
「私はいいけど…そんなことしたら、拓夢の人気下がっちゃうかもしれないよ」
私は構わない。
けど、拓夢は超人気俳優なんだし。
「公表した方が、きっと今よりもっと会えるようになる。
もう会うときにコソコソもしなくていい。
俺は自分の人気が上がるより、桜に会える方が大事。
…社長には、俺がちゃんと話すから。」
「…ばかじゃん」
「ばかじゃねぇ真剣だ。
それに、それくらいで人気の下がる俺じゃねぇしな」
ふっと笑う拓夢に、つい笑ってしまう。
「やっぱりナルシスト…」
「っちげぇよ!!」
「ふふっ」
ナルシストって言うと、いつも全力で否定するよね。