あたしはモデル。【完】
控え室までついていく、と言った拓夢に断りを入れ、ふらふらとした足取りでひとりでスタジオの出口まで歩く。
やっぱり学校の疲れが出たのだろうか。
お医者さん曰く、もともとそんなに体が強くないため、すぐに疲れてしまうとか。
モデルのくせに体調管理も出来ないなんて、最低だ。
早く帰って休もう。
そして早く元気にならなきゃ。
これ以上、誰かに迷惑なんてかけられない。
やっとたどり着いたスタジオの扉に手をかけた所で、誰かの「危ない!」と言う声が聞こえたけど。
それを最後に私の意識は途絶えた。