あたしはモデル。【完】
「おはよう。
桜、もう大丈夫なのか?」
「え?ああ、うん。
一日寝たら治ったけど…」
私がそう言うとほっ、としたような表情を拓夢は見せた。
「そっか、良かった…」
案外、拓夢はいい人なのかも知れない。
相手のことを知りもしないで苦手だなんて思ったら駄目だな。
「ところで、あの、ここってどこなの?
私昨日確か倒れて…」
「あぁ、ここは昨日の撮影場所のすぐ隣のホテル。
昨日桜、急に倒れたから…
ここまで俺が連れてきた。」
うそ…!