あたしはモデル。【完】


一瞬だけ、拓夢の姿が教室から見えた。



たくさんの女の子に囲まれていても、長身の拓夢は頭ひとつ分は余裕で高かった。

相変わらず冷たい目…


でもやっぱり、大人気だね。

私とは違う人なんだよ、何もかも。












キーンコーンカーンコーン


チャイムが鳴り4時間目が終了。

もう昼休みだ。




教室には居づらいし…


お弁当を掴み、静かに屋上へ向かおうと立ち上がった

が、病み上がりのせいか少し体がふらつく。


出来れば動きたくない。が、教室には居づらい。


私はため息をついて、そのまま足を進めた。




< 49 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop