あたしはモデル。【完】
カチャリ。
そう音をたてて開く扉
私はこの音が結構好きだったりする。
「はぁ…」
やっぱり一人は落ち着く。
屋上に入れるのは、理事長に鍵をもらったから。
理事長は私の遠い親戚にあたる。
……私の叔父さんの従兄弟だ。
理事長は私がモデルをやっていることも、知っている。
いや、モデルのことだけじゃない。
あの事も、すべて…
お昼ご飯はコンビニのお弁当。
食欲がなくて、私はため息をついた。
最近、ため息ばっかりだ。