あたしはモデル。【完】
どうしたら…
「とりあえず今は学校に行け?
どうするかは後でゆっくり考えればいい」
「そ、だね…」
「じゃあ、とりあえず俺は仕事行くわ。学校がんばれよ!また後で。」
そう言って、ヒロトは窓を閉めた。
車はどんどん遠ざかって、角を曲がって消えた。
人気のない路上から、学校へ向かって歩く。
ここから学校までは5分ほどだ。
もう少しで学校に着く、というとき、向こうから制服姿の男の人が歩いてくるのが見えた。
長身で、こげ茶の髪
私の眼鏡は度がちゃんと合ってないのであまり良く見えないけど、整った顔をしているんだろうなと思った。
なんとなく、見つめていた。