あたしはモデル。【完】
「カーディガン脱ごっかな…」
しばらくして太陽が出てきたため、まさに快適な温度に。
少し暑さを感じた私はカーディガンを脱ぐと、近くの手すりにかけた。
そしてまた、景色を眺めようと柵にもたれ掛かった。
「なぁ。前にも言ったけど、なんでお前ここにいんの?」
「っ!?」
急に背後からした声に驚き振り返ると、拓夢ドアに寄りかかって立っていた。
「………。」
言葉が出ない。
なんて言えば良い?
答えられない私。