ひとり、夏色
02.居候が嫌いな私
千早がやって来た
その日の夕食は
私の誕生日よりも
豪華だった。
からあげに
シーザーサラダ
フライドポテト
ガーリックライス
コーンスープ
その他にも
食べきれないほどの
母さんの手作り料理。
食堂のテーブルには
千早と父さん、
私と母さんが
隣り合って座り
残念なことに
千早の正面に
私が座った。
「今日は千早くんの
歓迎会だから!
遠慮せずに
いっぱい食べるんだよ」
いつになく父さんは
上機嫌で、
母さんも遠出した
わけじゃないのに
化粧が濃い。
何これ。
(元)アイドルパワー
なわけ?