ひとり、夏色
「何?」
「今日はここで寝る」
「はあ?何勝手な
ことぬかしてるわけ?」
「おばさんが僕の部屋
になる予定の部屋が
まだ片付いてないから
今日は君の部屋で
寝るようにって」
そう言うと居候は
そそくさと私の
ベットの横に布団を
敷き始めた。
「いやいや
無理だし!!てか、
母さん?!!」
私は階段を降りて
母さんの所へ
抗議をしに行った。
「ねえちょっと
なんで千早が
私の部屋で寝るの?」
「仕方ないじゃない。
まだお部屋片付いて
ないんだから」
「でも何で私の部屋?
リビングとかでも
いいじゃん!」
「だってリビング
エアコン壊れてるんだもの
暑いでしょ、千早くんが」
だめだ、このババアには
何を言っても通じない。