あの恋、この恋
「おー!ありがとう!昼休みとかも、案内頼むよーっ、教室移動もね」

先生はそれだけ言うと、カップをもって、ポットのところへ向かった。
「あー、あの先生には、あきれるぜ、こいつ以外の奴にしてほしかった」
「なによそれ、私だって嫌だもん」

悠里はそれだけ言って、教室に戻ろうとした。
「あー、学校案内よろしく、えーと・・・」
「悠里、神崎悠里」




「よろしく、神崎」

生意気なはずの小学生の笑顔は、どこか愛らしかった。
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