あの恋、この恋
(うーん、なんかしらけた食事だなー)

悠里はそう思い、大きな声を出した。

「ねえーっ、この後も、どっかいくでしょお?!!」
「え、いかねえよ」

哉斗は即答だ。
「え~~~いいじゃん~~遊園地でも行こうよおっ」
「おーいいじゃん」

龍もにっこり笑う。
「ね、南もいいと思うよねえ?!」
悠里は南に問いかけた。

本当は、自分が一緒に居たい―・・・
そんな気持ちは、悠里の心の端にあった・・・
「うん・・・私も、楽しいし・・・」
南はうつむいた。
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