あの恋、この恋
悠里は反抗しなかった。

嬉しかった。手を握ってくれただけで。

(・・・小学生が、私をスキ)

悠里は顔をたたいた。

「うぉっ。何してんだよ」

「・・・!何もっ」

二人は、ただひたすら走った。

「ぎゃあああっ」

飛び出てくるお化け役を蹴散らして・・・
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