優しい上司の裏の顔!?
2. 深崎家
智美side。
やって来ました、実家に。
どこにでもありそうな、ボロアパート。
私の実家は貧乏だ。
「ただいま〜」
「お邪魔します」
私は、玄関に入るなりげんなり。
呼び出された理由がわかったから。
「社長、しばらく車で待っててもらえませんか?
すぐ戻りますので」
「嫌だ」
……あんまり見られたくないんだけど。
仕方ない、ここで待ってもらおう。
「はぁ…、わかりました。
じゃあここで、待っててください
いいですね?」
「……わかった」
取り敢えずリビングへ。