優しい上司の裏の顔!?
聖side。
俺と智美は、昔会っていた。
あった日の帰り、智美は事故にあった。
俺は、驚くことばかり。
でも、確かあの時…
「なぁ、親父」
「なんだ?」
「智美のお義父さんに会ったことあるけど、そのときは何も言ってこなかったぞ
それどころか、腰が低く智美をよろしくと頭を下げられたんだが」
俺を知ってる素振りなんてなかった。
まさか、俺のこと知らないことはないだろうし
親父の言ってることが正しいのなら、なぜ智美の父親は何も言ってこなかったんだ?
「重之助、言っていたよ。
もし俺が変なこと言ってしまって、智美に事故の記憶を思い出させてしまったら可哀想だ。
だから俺は、あの時何も言わなかったんだって」
事故の記憶思い出させたくないのはわかるが、結局今日ここで思い出しただろ。
「だけど、いつまでも隠し通せない。
だからもし、2人が付き合っていると言ってきたときに全て話す、と。
もし、秀樹の方が先だったら
秀樹から話してほしいって頼まれた」
……なるほど。
じゃあ、全部繋がる。
俺が今まで違和感に感じていたことと。