優しい上司の裏の顔!?
そのあと、しばらくの沈黙があった。
今は仕事中。
用事がないなら早く仕事に戻りたい。
「社長、仕事に戻ってもよろしいですか?」
と、聞くと社長は
「……あぁ。夜」
夜?
「20時に社長室に来てくれ」
「あのー…18時半には保育園に行かなくてはならないので、申し訳ありません」
18時半に実乃梨ちゃんを迎えに行かなくてはならない。
なんの用事なのかわからないけど、申し訳ないがお誘いはのれない。
「そうか、じゃあ深崎が帰る頃に寄ってくれ」
「……?わかりました」
なんで寄らなきゃいけないのかわからないけど、取り敢えず返事をして社長室を出ようとしたその時!!
「深崎!!」
いきなり目眩がして座り込んでしまった。
社長が駆けつけてくれて、心配そうな顔で見てくる。
「すみません、もう大丈夫なので」
疲れが溜まってるからかな。
目眩は瞬間なもので、もう目眩もなくなっていた。