優しい上司の裏の顔!?





それから俺は保育園の場所を聞いて、実乃梨ちゃんを迎えに来た。



「すいません、実乃梨ちゃんを迎えに来たのですが」


「あ、はい。お待ちしてました。

今日は深崎さんではないんですね」


先生は優しくそう言ったので、俺は


「彼女は体調が悪いので代わりに」

としか、言うことができなかった。



「あら、そうなんですか。
今、実乃梨ちゃん帰る準備してますので
少々待っててくださいね」


そう言って先生はどこかへ行ってしまった。



俺が代わりに来たけど、先生たちはどう思っているのだろうか。


なんて、ふと疑問にも思ったけど気にするのはやめた。



しばらく待つと実乃梨ちゃんが、ニコニコしながら走ってきた。



「あ、この前のおじちゃんだ〜」


なんて、天使のような笑顔をしながら。


しかし、おじちゃんはちょっとショック。

俺、まだ29歳なんだけど…

もうおじさんの歳なのか?



「今日は、俺と一緒に帰ってくれる?」


「うん!でも、智美ちゃんは?」


「智美ちゃん、疲れてて俺の家で寝てるんだ
帰ったら笑顔でお迎えしてくれるよ」


「ほんと〜?わーい!!」



子供って無邪気だよな。

なんて思いながら、俺は実乃梨ちゃんを連れて自分の家へ。





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