優しい上司の裏の顔!?
6.バイバイ、実乃梨ちゃん
智美side。
それから私たちは、たくさんの動物を見たり触れ合ったりしていた。
時折社長は、私を気にかけてくれていたが
発疹もなぜか落ち着いてくれて
痒みも出なかったので、午後からは楽しむことができた。
そして、今は実乃梨ちゃんの両親との待ち合わせ場所に向かっていた。
実乃梨ちゃんは、疲れて眠っている。
後ろでぐっすりと。
「実乃梨ちゃん、疲れてるんですね」
「あぁ、そうだな。お前は?」
社長はいつも、私のことまで気にしてくれて
ほんとに優しい社長だ。
たまに、俺様なとこが傷だけど…。
「大丈夫ですよ!
社長こそ、運転もあるし疲れてませんか?」
「俺は大丈夫。
だけど、お前アレルギーの方は?」
そこまで気にかけてくれるなんて、ほんと完璧な人だ。
「大丈夫です!
不思議と、午後からは対した症状出ませんでしたし」
ほんとに不思議なくらい、何一つ症状が出なかった。
きっと、楽しさが勝ったのかな?
なんて思っていると、「そうか」と社長が言って静かに運転をしていた。
運転してる姿もこれまた、かっこいいわけでして…
心臓がバクバクしていた。