アナタに逢いました
中には『K』と書かれたCDにデカデカと見知った顔が…
「のあ?!」
思わず変な声が出てしまった
「どうしたのきりんちゃん...K好きなの?
歌上手いしねー。恭哉くん」
「え?柳川さんは恭哉をご存知なんですか?」
(さらりと恭哉くんって…)
「ん?あ、うん。トモダチだしね
…最近では有名だしねぇ、さっきも来たでしょ?恭哉くん、たまに来てるからね…あれ?きりんちゃん知らなかったっけ?」
柳川さんは小さな声で話した
「今日はオレも来てますしね…」
スッと顔を覗かせたイチさんに柳川さんが声を掛けた
「久しぶり…今日は待ち合わせ?それならクローズ出すから言ってね…ゆっくりしてきなよ」
柳川さんは意味ありげにイチさんにウィンクした
「あっ…違う柳川さん、今日は単純に1人で珈琲飲みに来ただ、け...ははは」
イチさんはばつが悪そうに私を見て、小さな声で囁くように話した
「貴女は知らなかったんですよね?」
「はぁ、今もなにがなんだか」
あのぼんやりした恭哉が歌手?
しかもあんな、バッチリカッコいい感じにCDに写っちゃうような歌手?
「ですよね...恭哉さんは中々喋んないからなぁ」
「恭哉さん、村田さん、オレの3人のグループで歌手してんの」
私は呆然とした
「は?あ、あ、歌手…恭哉が?」
ぼんやりふんわりしてるアイツが?
「あの人がボーカルだよ…」
イチさんがフフと笑う
お客さんが居なくなったのを確認して柳川さんがクローズの札を出して戻ってきた
「ホントにきりんちゃん知らなかったんだ…」
柳川さんはビックリして私を見た
「どうりで村ちゃんと話してても気付かないわけだ…」
「テレビ…家にないし…」
私がそう言ったすぐあとにちょっと怠そうな
あの声
「いいんじゃん?知らなくたって」
「恭哉…」
不機嫌そうな恭哉が立っていた
「のあ?!」
思わず変な声が出てしまった
「どうしたのきりんちゃん...K好きなの?
歌上手いしねー。恭哉くん」
「え?柳川さんは恭哉をご存知なんですか?」
(さらりと恭哉くんって…)
「ん?あ、うん。トモダチだしね
…最近では有名だしねぇ、さっきも来たでしょ?恭哉くん、たまに来てるからね…あれ?きりんちゃん知らなかったっけ?」
柳川さんは小さな声で話した
「今日はオレも来てますしね…」
スッと顔を覗かせたイチさんに柳川さんが声を掛けた
「久しぶり…今日は待ち合わせ?それならクローズ出すから言ってね…ゆっくりしてきなよ」
柳川さんは意味ありげにイチさんにウィンクした
「あっ…違う柳川さん、今日は単純に1人で珈琲飲みに来ただ、け...ははは」
イチさんはばつが悪そうに私を見て、小さな声で囁くように話した
「貴女は知らなかったんですよね?」
「はぁ、今もなにがなんだか」
あのぼんやりした恭哉が歌手?
しかもあんな、バッチリカッコいい感じにCDに写っちゃうような歌手?
「ですよね...恭哉さんは中々喋んないからなぁ」
「恭哉さん、村田さん、オレの3人のグループで歌手してんの」
私は呆然とした
「は?あ、あ、歌手…恭哉が?」
ぼんやりふんわりしてるアイツが?
「あの人がボーカルだよ…」
イチさんがフフと笑う
お客さんが居なくなったのを確認して柳川さんがクローズの札を出して戻ってきた
「ホントにきりんちゃん知らなかったんだ…」
柳川さんはビックリして私を見た
「どうりで村ちゃんと話してても気付かないわけだ…」
「テレビ…家にないし…」
私がそう言ったすぐあとにちょっと怠そうな
あの声
「いいんじゃん?知らなくたって」
「恭哉…」
不機嫌そうな恭哉が立っていた