もしも、運命の赤い糸がみえたなら
「そうですよ」
先生の耳が少し赤くて
「先生、好きな人、いますよね?」
「な、なんでそういう」
「だって、」
だって、山脇先生のイスの方向から写真を見ると、先生となっちゃん先生のツーショットになるようにみえるから。
「女のカンです」
「何、泣いてるんですか?」
「だって、好きな人に好きな人がいるの知るとか辛すぎて」
「私はまだ、好きな人がいるなんて言ってない」
「じゃあ、なっちゃん先生のこと、好きじゃないの?」
「・・・」
「好きなんじゃん」
「・・・」