もしも、運命の赤い糸がみえたなら
memory3
同級生と委員会
楽しいお昼休みだった。
クラスの女子でまだ話せていない子もいるけど、今日はいっぱい話しかけてもらえた。
まだ、このクラスの中では緊張しっぱなしだけど、なんとかこのクラスのみんなと仲良くできそう。
そんないいことがあったから、幸華ちゃんに話しかけられるまですっかり忘れていた。
「栞菜ちゃん、今日の委員会の教室わかる?」
そうだった。
放課後委員会の集まりがあるんだった。
「あ、まだ見てないや。
幸華ちゃんも広報委員?」
「いんや。うちは、体育祭実行委員。」
二人で黒板に貼り出された紙を見に行く。
「なんだ、体育祭実行委員会、今日ないじゃん。」
大げさにリアクションする幸華ちゃんをほほえましく思いながら、あたしは自分の委員会を探す。